
・キウイフルーツは血圧を下げるのか?
・高血圧なんだけど、キウイフルーツの食べ方や注意点を知りたい
…こんな疑問を持つ方向けの記事です。
本記事の内容
・高血圧の真の原因
・血圧を下げるキウイフルーツの栄養素、効果
・食べ方、注意点
高血圧に悩んでいた筆者は生活習慣の見直しと改善によって、約半年間で、上の血圧を180台から130台へと下げる事に成功しました。
しかし、下の血圧は100超と高いままでしたが、真島医師の著書を読み、高血圧の真の原因が何かを突き止める事が出来ました。
この記事を書いている2021年1月現在は、高い下の血圧の改善に取り組んでいます。
また、キウイフルーツは毎日の朝食に取り入れるほど、筆者が大切にしている食材です。
高血圧の真の原因
まず、高血圧の改善・予防に役立つキウイフルーツの効能の前に、高血圧の原因についてどうしても見ておく必要があります。
この本は、血管エコー検査によって10年以上に渡り、3万人以上の患者さんの血管の内側を、観察・分析している医師が書いた本です。
真島医師は試行錯誤を繰り返し、高血圧や脳梗塞・心筋梗塞の原因が何であるのか、撮影するエコー写真から、0.01mm単位で血管の内側の変化について読み取り分析しているため、積み重ねた多くの動かぬ証拠(エビデンス)を基にした確かな考察・知見には説得力があります。
真島医師の書籍によると、高血圧の真の原因は動脈硬化です。
そして動脈硬化は、油や食品から摂る脂質の過剰摂取によって起こります。
簡単に言うと、体内で使われずに余った油の微粒子が、血管壁内に沈着・堆積して血管プラークを形成し、血液の通り道である血管内腔が狭くなることで、血管壁内にかかる血圧が上昇し、血圧が上がるのです。
血管プラークは減らせる
定説では減らせないとされている血管プラークが、食事の改善によって減らせることは、真島医師の行った数多くの血管エコー検査の写真によって実証されています。
実際に真島医師の食事指導によって、血管プラークを減らせた改善例は、1000件以上と書籍にも載っています。
私たちの体内には、免疫細胞の一種であるマクロファージがおよそ11億匹いて、がん細胞やウイルスを食べています。
私たちの健康は免疫細胞によって保たれていると言っても過言ではありません。
そのマクロファージが、実は血管壁内に堆積した血管プラークを食べて減らしてくれるのです。
しかし、食事の内容は非常に重要で、ある一定ラインを超えて脂質をとり過ぎると、マクロファージが食べて減らす量を超えて、血管プラークが堆積していくため、血管プラークは減りません。
一定ラインを下回るよう、一日の食事から摂る脂質をコントロールしないといけません。
加えて、血管プラークを食べてくれるマクロファージ自体を活性化する事も、血管プラークを減らすためには大切です。
まとめると、動脈硬化の改善のための要点は下記の2つです。
① 脂質の過剰摂取をしない事
② マクロファージを活性化させる事
そして、キウイフルーツは、マクロファージを活性化させる成分を含む食材なのです。
血圧を下げるキウイフルーツの栄養素、効果
注目成分
・ビタミンC 69mg
・ビタミンE 1.3mg
参考
・カリウム 290mg
※上記は、食品100g当たりの含有量
食物繊維
キウイフルーツには、豊富な食物繊維が含まれます。
私たちの腸は、マクロファージなどの免疫細胞を活性化させる舞台装置であると言われています。
その仕組みを簡単に説明すると、食物繊維を摂ることで、腸内環境がより良い状態に保たれます。
そして、食物繊維は善玉菌のエサとなり、腸内の善玉菌を増やします。
善玉菌は、マクロファージをはじめとする免疫細胞を活性化させる働きがあると言われています。
食物繊維をはじめとした、マクロファージが元気になる(ことに繋がる)成分を意識して摂ることは、血管プラークを減らすだけでなく、健康を保つ上でも非常に重要です。
ビタミンC
キウイフルーツに含まれるビタミンCも、マクロファージを元気にする効能があり、これを免疫賦活作用(めんえきふかつさよう)と呼びます。
ビタミンCは水溶性ビタミンに分類され、水に溶けやすい性質を持っています。
マクロファージを活性化させる事を目的とした場合、ビタミンCの摂取方法には注意が必要です。
また、体内に使われずに余った油の微粒子は、血管内皮細胞のすき間部分から入り込み、沈着して堆積し血管プラークを形成します。
実はビタミンCは、コラーゲンをつくる働きもしています。
コラーゲンが不足すると、細胞同士が離れやすくなります。
コラーゲンは血管内皮細胞のすき間部分をキュっと埋めて、すき間を少なくすることで、少しでも余分な油が入り込まないよう働くと考えられます。
よってビタミンCは、マクロファージの活性化とコラーゲン生成によって血管プラークの堆積を減らす2つの観点から、摂取が望まれる成分であると言えます。
ビタミンE
ビタミンEも、やはりマクロファージを活性化させる成分の1つです。
キウイフルーツは、免疫賦活作用のある成分を多く含む食材のため、高血圧の改善・予防のためにはキウイフルーツは進んで摂取したい食材であると言えます。
食べ方、注意点
ビタミンCの性質を考えた時に、水に溶けやすいため、下手に手を加えずに生食することが1番であると考えられます。
ヨーグルトと一緒に
ヨーグルトの乳酸菌は、マクロファージを活性化させると言われています。
ただ、乳酸菌を増やす培地となる豆乳や牛乳は脂質を多く含むため、摂取する際は低脂肪や無脂肪タイプの豆乳や牛乳で作ったヨーグルトが望ましいです。
低脂肪・無脂肪のヨーグルトも1日に、30~45g程度までと食べ過ぎに注意し、トッピングとしてキウイフルーツを乗せて食べると、動脈硬化・高血圧の予防・改善に役立つと考えられます。
黄肉種のビタミンC含有量
緑色のキウイフルーツに含まれるビタミンCは1個当たり、約67g ですが
黄色いキウイフルーツに含まれるビタミンCは一個当たり、約100g と更に多くなっています。
お店でキウイフルーツの色が選べる時は、黄肉腫のキウイフルーツを選ぶようにすると良いでしょう。