
・大根のどんな成分が、血圧を下げるの?
・高血圧なんだけど、大根の食べ方や注意点があれば教えてほしい
…こんな疑問を持つ方向けの記事です。
本記事の内容
・血圧を下げる大根の成分、栄養素
・食べ方、注意点
筆者は2020年1月時点で上の血圧が180~190台と高血圧に悩んでいましたが、生活習慣を見直して改善し、約半年間で上の血圧を130台まで下げる事に成功しました。
2020年12月に、下記の書籍を読んで、下の血圧が高い原因が血管内に堆積するプラークによる動脈硬化と気づいてからは、脂質の過剰摂取をしない食事を心掛けるようにしています。
血圧を下げる大根の成分、栄養素
注目成分
・食物繊維量 … 1.4g
・ビタミンC … 12mg
・食物繊維量 … 4g
・ビタミンC … 53mg
・カロテン相当量 … 3900μg
・ビタミンE … 3.9mg
※上記は、大根100グラム当たりの含有量
高血圧の真の原因
まずは、高血圧の本当の原因に焦点を当ててみます。
上記の真島医師の書籍には、高血圧の原因は動脈硬化であると書かれています。
また、動脈硬化は日々の食事から摂る油や、食品に含まれる分から摂る脂質の余剰分が、細かい微粒子となって血管壁内に入り込み、血管プラークを形成する事で起こるそうです。
血管プラークが血管内に堆積していくと、血管内部の血液の通り道が狭くなるため、血液が流れる時に血管の内側にかかる抵抗が増して、血圧が上昇します。
定説では、血管プラークは減らせないとされています。
しかし、全身8か所の血管エコー検査によって、数万人の患者さんの血管内部を観察・分析し続けている真島医師は、医師の食事指導の結果、患者さんの血管プラークの厚みが減る(増える)ことを、撮影したエコー写真によって証明されています。
マクロファージの貪食機能
真島医師が実証しているように、食事を改善することで血管プラークは減らせるのです。
改善とは何か? …簡単に言うと、脂質の過剰摂取をやめる事です。
私たちの体の免疫細胞は、体の外から侵入してくるウイルスを食べたり、体内で発現するがん細胞を食べたりして、私たちの生命維持を支えてくれています。
免疫細胞には種類がありますが、マクロファージと呼ばれる白血球の仲間が、実は血管プラークを食べて減らしてくれています。
しかし、私たちが食事から脂質をとり過ぎると、マクロファージが食べて減らすよりも、血管プラークが増えていくスピードが勝るので、動脈硬化と高血圧は進行してしまいます。
高血圧(動脈硬化)のために必要な事は、
・脂質をとり過ぎないこと
・マクロファージが血管プラークを食べて減らす能力を高めること
上記の2つが要点となります。
大根に含まれる消化酵素(ジアスターゼ、リパーゼ)
大根には、でんぷんを分解するジアスターゼや、脂質を分解するリパーゼなど、消化酵素が豊富に含まれます。
真島医師の書籍をふまえると、ジアスターゼ、リパーゼ…などの消化酵素そのものに、動脈硬化(高血圧)を予防・改善する効果がある訳ではない事が分かります。
実は私たちの腸は、マクロファージを活性化させる(元気にする)舞台装置であると言われています。
大根の消化酵素によって、(栄養素が体内に吸収されやすいよう)食品がより良い状態に分解され、腸内環境が整うことで、マクロファージが血管プラークをむしゃむしゃと食べる能力を高めている。
上記のように、大根の消化酵素は、動脈硬化(高血圧)の予防・改善に間接的に寄与していると考えられます
食物繊維
大根は、他の野菜と比べて食物繊維を多く含む野菜です。
また、白い根の部分よりも、葉っぱの方に食物繊維は更に多く含まれます。
食物繊維はマクロファージのエサ、栄養となるので、血管プラークを減らすためにも普段から意識して、野菜の食物繊維を摂ることが大切です。
ビタミンC
ビタミンCも、マクロファージの貪食機能(どんしょくきのう・ウイルスなどをむさぼり食べる能力)を高めてくれる成分です。
やはり大根の根よりも、葉部分にビタミンCは多く含まれるので、大根の葉を使わずに捨てるのはもったいないですから、出来るだけ料理に使うことが望ましいです。
βカロテン
βカロテンは、大根の葉のみに含まれると言われています。
βカロテンは体内に摂取された後、ビタミンAが不足した時に、βカロテンからビタミンAに変換されて使用されます。
やはりビタミンAも、マクロファージを元気にする成分です。
ビタミンE
ビタミンEも、免疫細胞・マクロファージの活性化に必要な成分です。
ビタミンE、C、Aは、それぞれを単独で摂取するよりも、一緒に摂ることでその効果をより発揮するとも言われていますので、やはり根だけでなく、大根の葉は料理に上手く活用していくべきでしょう。
食べ方、注意点
大根おろしがおすすめな理由
ビタミンCは水溶性ビタミンという種類に分類されるため、水に溶けやすく油に溶けにくい性質があります。
また、加熱に弱いのも、ビタミンCの特徴。
余すことなくビタミンCを摂取したい場合、根は大根おろしにして、汁まで食べるのが良いでしょう。
大根の葉はゴマ油で炒めない
大根の葉の料理と聞くと、細かく刻んで鷹の爪などと一緒に、ごま油で炒める料理を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
大根葉の炒め物は確かに美味しいですが、高血圧の真の原因は動脈硬化であり、動脈硬化を改善するためには血管プラークを減らすことが重要です。
脂質の過剰摂取を防ぐために、できれば油炒めなどの調理法は避けるのが望ましいです。
大根の葉の浅漬け
油を使わずに、大根の葉と根を同時に使える美味しい料理があります。
シンプルな浅漬けです。
大根葉のシャキシャキした食感と、根のコリコリした食感の違いが楽しめる浅漬け。
ぜひ、お試しください。