
・血圧が高いので、玉ねぎのどんな成分に血圧を下げる効果があるのか知りたい
・高血圧の改善のために、玉ねぎの食べ方や注意点ってあるの?
…こんな疑問を持つ方向けの話です。
本記事の内容
・血圧を下げると期待される玉ねぎの成分
・血圧を下げるための、玉ねぎの食べ方と注意点
筆者は2020年1月に、血圧の上が180~190台まで上がりましたが、生活習慣を見直して改善し、約半年で血圧の上を130前後まで下げることに成功しました。
グラフ【玉ねぎの摂取量と血圧の推移】
上のグラフは、筆者の体を実験材料にしたグラフです。比較対象もない脆弱なデータですので、あくまで参考にどうぞ。
血圧を下げると期待される玉ねぎの成分
・サイクロアリイン
・ケルセチン
チオスルフィネート
玉ねぎの中に含まれる2つの成分、イソアリインとアリナーゼという物質が、玉ねぎを切って空気に触れることで混ざり合います。
混ざり合ってできる物質が、チオスルフィネートです。
チオスルフィネートには多くの効果が認められていますが、血圧に関して言うと、血小板の凝集を抑える働きが挙げられます。
血小板は傷ついた血管などを補修する大切な役割がありますが、血液の中で固まると血栓となり、血栓によって血管が詰まり梗塞などの原因ともなりかねません。
チオスルフィネートは血小板の働きを抑えるため、血栓を出来にくくし、詰まりにくい血管が、結果的に血圧を下げる事に繋がると考えられます。
サイクロアリイン
イソアリインの一部分が、体の中でサイクロアリインと呼ばれる物質に変化します。
サイクロアリインには血液が固まるのを抑える働きに加え、できてしまった血栓を溶かす働きもあるため、血管内壁にかかる圧力=血圧を下げる助けとなります。
ケルセチン
ケルセチンは、玉ねぎの持つポリフェノールの一種です。
ケルセチンは強い抗酸化作用が特徴です。
ヒトの血管は加齢や活性酸素によって老化して固くなっていきますが、植物の持つポリフェノールの働きによって、血管を弾力性のある若々しい状態に保つことが出来ると考えられます。
血管が硬くなれば、当然、血管の内壁にかかる圧力も大きくなるので、血圧が上昇します。
血管を柔らかくしておくことは、血圧を下げる事に繋がるのです。
また、ケルセチンには血液中の老廃物を取り除いて血液をサラサラにする効果もあるため、この血液サラサラ効果も高血圧の改善に役立つと考えられます。
血圧を下げるための、玉ねぎの食べ方と注意点
サラダ
チオスルフィネートを作りだすためには、玉ねぎを切って空気に触れさせる必要があります。
チオスルフィネートの効果を考えた場合、サラダにして食べるのが望ましいと考えられます。
ただ、玉ねぎを生食する場合、辛みに抵抗を感じてしまう方も多いでしょう。
下記は、農家の方々が実際にやっている玉ねぎの簡単な辛み抜きの方法です。
② 切った玉ねぎは、水にさらさずに15分~20分間ほど放置します。
ぜひ、お試しください。
スープ
加熱などの調理の際は、血圧を下げると期待される玉ねぎの有効成分の一部が、外に漏れだしてしまうと考えられます。
生食以外の料理方法で、できるだけ有効成分を効率的に摂取するなら、煮だしまで飲めるスープが良いでしょう。
天日干し後の調理
玉ねぎに含まれるケルセチンは、日光に当てることで数倍になるようです。
ケルセチンは、茶色い皮部分に最も多く含まれますが、皮をむいた中の白い部分にも含まれます。
ベランダなどの日当たりの良い場所を選んで干しますが、むいた茶色い皮は捨てずに、白い果肉と一緒に天日干しする事をおすすめします。
後述しますが、いつも捨てている玉ねぎの茶色い皮は、高血圧を改善する上で有効利用すべき食材なのです。
1週間ほど干した白い果肉は、保存しながら料理に使います。
天日干しによって増えたケルセチンは、加熱や冷凍しても減ることが無いとのことです。
玉ねぎ茶
茶色い皮に含まれるケルセチンは、白い果肉部分と比べて20~30倍は多いと言われています。
さらに、日光に当てることで茶色い皮のケルセチンは増加します。
水を注いだ鍋に玉ねぎの茶色い皮を入れて火にかけた後、皮以外の液体部分を「玉ねぎ茶」として飲むことが出来ます。
玉ねぎ茶を飲み続けて、血圧が下がったと実感している人は増えているようです。
高血圧が気になる人は1度、血圧を下げる方法として玉ねぎ茶を試してみると良いかもしれません。